知の逆転

なんかゆるく読書記録くらい残しておこうかなと思って久々に更新します。

一番面白かったミンスキーへの「なぜ福島にロボットを送れなかったか」のインタビューから引用。

これインタビュー2011年らしいんですよね。

 

“問題は、研究者が、ロボットに人間の真似をさせることに血道をあげているということ、つまり単に「それらしく見える」だけの表面的な真似をさせることに夢中になっている、というところにあります。

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その後はもっぱらエンターテインメントに走ってしまったように見受けられます。ホンダをはじめとするいろいろな会社が、見栄えがいいロボットを作ってきたわけですが、そういうのは笑ったり動いたりするだけで、実際には何もできない。既に三〇年を浪費しているにもかかわらず、いまだに研究方針に変化の兆しも見えない状態です。本当に残念です。

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おそらく、人間がするようなことをロボットができたとしても、「そんなこと簡単だろう、子供にだってできるんだから」と言われてしまって、たいした評価をしてもらえないだろうということを、研究者が認識しているからじゃないですか。最も重要なことは、まずコンピュータに、人間の子供にできるレベルのことができるようにする。そこから成長させていけばいい。研究テーマの選択を大きく誤ったために、過去三〇年が失われてしまったんです。

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人間にとって難しいことは、コンピュータにとって朝飯前で、人間にとって易しいことは、研究対象としては無視されてきたわけで、全く変な話です。

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もう一つの問題は、日常生活ではよくあることだけれど、研究分野でも同じで、多くの研究者がある方向の研究をしていると、若い人たちも「ああ、あの方向が重要なんだな」と思ってしまうということです。”

 

あと、チョムスキーって単なる言語学者の人だと思ってたら最近は社会問題とかに関心が深いようで、知らなかった。びっくり。

 

 

 

知の逆転 (NHK出版新書 395)

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